天下⼀葉物語 The story of tenka ichiyou

お茶工房 田中園三代目茶師の画像

お茶⼯房 ⽥中園
三代⽬茶師⽥中智彰

昭和28年に初代が鹿児島県出水市の現在の地に入植したのがはじまりです。その後、農薬を減らしていき昭和54年には農薬をまったく使わないお茶栽培に転換しました。今ではJAS認定を取得して有機栽培茶園となっています。

この標高500mの茶畑では鶏と山羊を飼い草取りに一役かってくれています。土づくりが要と考え、動物が食べられるもので肥料を手づくりしています。お茶の木の生命力を生かすのが私たちの仕事と信じて、農薬や化学肥料を使わない農業を志しました。慈しんで育むお茶の葉の美味しさは、格別です。

天下⼀葉のお茶づくりは
⼟づくりから

お茶畑の画像

標高500mの高原にある茶畑は朝晩は霧が立ち込め、美味しいお茶の適栽地。標高が高いため平地より冷涼で、害虫の発生も抑えられています。そしてふかふかの土には年間約6回のぼかし肥料をたっぷりと施します。ぼかし肥料の材料は焼酎粕や米ぬか、鰹節加工の途中で出るカツオ煎汁や魚粉など。動物の口に入っても良いものだけで作ります。柔らかな土の中で伸び伸びと根を広げるお茶の木。木が健やかなら病気や環境の変化にも強く、艶やかなお茶の葉を芽吹きます。

たまごと椎茸の画像

多彩な四季をパートナーに
⾃然と共⽣しています。

季の中での暮らしは多彩です。冬は原木椎茸を干し、春は筍やわらびを採って塩漬けに。二代目・光彰は鹿や猪の狩猟に出かけます。気づけば四季折々の山の恵みを生かしながら、自然と共に生きてきたように感じます

鹿児島県の北部に位置する出水市。山深い上場高原を登りきると、急に明るくひらけるお茶畑。いらした方が口々に「楽園ですね」と言う私たちの歴史を紐解いてみました。

初代・愛雄(祖⽗)の時代

茶畑の画像

三井炭鉱で働いていた初代・愛雄(なるお)は、昭和28年この地に入植します。戦後の炭鉱は労働条件の改善などによる労使闘争が起こり、ストライキではたくさんの退職者が出ていました。炭鉱会社の労働組合書記長だった初代はストレスで胃を壊し、この山の中に入植し、農業を志します。機械などはなく、鍬で耕して畑を作り、翌昭和29年には、お茶の種を植え、どんどん茶畑を広げていきました。今でもその畑には当時植樹したお茶畑が残っていて、現役で毎年美味しい新茶を芽吹かせています。

茶畑の画像

在来種とは⽣命⼒が強く、
野性味に溢れています。

種から蒔いたお茶の木は深く根を張れるので生命力が強く、野性味に溢れています。病気や環境の変化にも強くて、風土が産んだ子どものようです。品種改良が進んだ現在では、なかなか見られないお茶畑。また、茶樹の寿命は30年くらいと言われていますが、我が園の在来種は70年。農薬を撒かないので、まず茶樹が元気です。自家製ぼかしは根に優しく作用し、ゆっくりと年を重ねて、今でも良いお茶の葉を育んでいます。

⼆代⽬・光彰と⼋千代

田中園 二代目の画像

二代目・光彰(父)は初代の愛雄(祖父)と共に昭和48年から無農薬栽培を始めました。狩猟免許を持ち、田畑を荒らす鹿やいのししを駆除。自身で丁寧にさばき、命は大切にいただいています。八千代(母)は筍、わらび、椎茸、干し柿等々、山の恵みを日々加工し、民泊を営んでいます。(現在休止中)新型コロナ以前は欧米系外国人なども多く訪れ、八千代おばあちゃんのお煮しめは大人気。美味しいものは世界の人にもわかるのですね。

田中園 三代目の画像

三代⽬・智彰と紀⼦

私智彰は静岡・茶業試験場の技術研修生として、2年間茶業について学びました。全寮制で全国の茶農家の後継者が集まる学び舎です。技術と共にお茶の仲間もできました。卒業後、富士市のお茶農家で修行。お茶の葉を手で摘む「手摘み」茶を作るお茶農家で、丁寧なお茶づくりを体得しました。帰郷後、紀子(妻)と二人三脚でオーガニックでも美味しいお茶づくりを目指してきました。

田中園 四代目の画像

四代目として現在実家の茶園で共に汗を流す息子も、私と同じ静岡の学び舎(現在は農研機構金谷茶業研究拠点)で学び就農しました。栽培や製茶を一つずつ覚えて、美味しいお茶づくりに精進しています。

これからも、よいときもわるいときも自然と向き合い、お茶のある暮らしを大事にしていきます。そして、皆様の生活の中のいろいろなシーンや心に田中園のお茶が寄り添えますようにと願っております。

冬の茶畑の画像
冬の茶畑の画像

田中園の家族 Tanakaen's family

田中園 家族の画像
  • 田中園 二代目の画像
    二代目 光彰 製茶担当

    製茶だけでなく鹿や猪など狩猟もできます。

  • 田中園 二代目妻の画像
    妻 八千代 販売担当

    田中園のある自然の恵みを美味しく料理します。

  • 田中園 三代目の画像
    三代目 智彰 製茶担当

    初代から受け継いだお茶を大切にしていきたいです。

  • 田中園 三代目妻の画像
    妻 紀子 販売担当

    手塩にかけた有機栽培のお茶を皆様にお届けします。

  • 田中園 四代目の画像
    四代目 千皓 製茶担当

    学ぶことが多いですが新しいことにも挑戦していきたいです。

田中園 四代目の画像
田中園 四代目の画像
田中園 四代目の画像
田中園 四代目の画像